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「熊谷市の実家を壊すことにした。市内の解体業者に直接頼むか、一括見積もりで探すか。使えるなら補助金も使いたい」
業者の探し方は、一括見積もりのサービスを使う方法と、熊谷市内の解体業者に直接問い合わせる方法に分かれます。
熊谷市空き家等除却補助金を使う予定があるなら、どちらで探しても、工事をする会社は市内事業者(市内に本店・営業所等を持つ会社など)でなければなりません。
以下では、一括見積もりのサービス2社と熊谷市に本社を置く解体業者3社を、料金・保証・見積もりの速さで比べています。
市内の3社は、届出や滅失登記の書類まで相談したいなら前林商店、工期つきの市内の事例で日数を比べたいならエコプロデュース、市内の家屋の事例を見て相談したいなら𠮷野組、という見方で候補にできます。
後半は、大里庁舎の建築審査課への届出、拾六間の処分場へ持ち込むときの決まりなど、熊谷市で家を壊すときに必要になる手続きをまとめました。
一括見積もりが向く人
まず費用の幅を知りたい人。何社かの見積書や自動の概算で、金額の見当をつけられます
市内の会社が向く人
地元の会社に最初から相談したい人。現地を見てもらったうえで、直接見積もりを頼めます
どちらでも外せないこと
石綿(アスベスト)の調査と各種の届出を誰が出すかを、契約の前に決めること。補助金を使うなら、見積書の宛名も申請者にそろえます
- 一括見積もり2社と熊谷市内の解体業者3社の比較表と、各社の紹介
- 熊谷市で業者を決める前に確かめる4つのこと(市内事業者・許可・石綿・宛名)
- 熊谷市内の見積もりの例から見る、木造の家の解体費用の目安
- 先着15件の補助金を使うときの、業者に関わる3つの条件
- 解体の前後に出す届出と、熊谷市の窓口(建築審査課は大里庁舎)
- 家財の片づけごみの出し方と、持ち込みの決まり
- 事前相談から滅失登記までの7つの段階
熊谷市のおすすめ解体業者5選|比較表
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表の上の2社(一括見積もりのサービス)は、当サイトが紹介料を受け取る関係にある会社です。
下の3社は熊谷市に本社を置く解体業者で、紹介料の関係はありません。
選んだのは、自社サイトに木造の家の解体が書かれ、建設業の許可を国土交通省の検索システムで確かめられた会社です。そのなかでも、空き家の解体で頼むときに確かめたい内容を自社サイトに載せている3社を選びました。たとえば前林商店は届出と滅失登記の書類、エコプロデュースは熊谷市内の木造の家の解体事例と家財の片づけ、𠮷野組は熊谷市内の家屋の解体事例を載せています。
公式サイトの表記は2026年10月6日に確認したものです(一括見積もり2社は2026年10月5日に確認)。
表は横にスクロールできます
| 業者 | 料金 | 保証 | 見積もりの速さ | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 利用は無料 工事費は別・仲介手数料なし | 完工あんしん保証 倒産・工事放棄のとき・事前申込 | 最短即日 現地測量のあと見積書 | 公式サイト |
| 解体の窓口 | 完全無料 工事費は別 | 最大1億円の保険 適用に条件あり | 記載なし 業者の見積もりが出るまでの日数 | 公式サイト |
| 前林商店 | 見積もり無料 工事費は見積もりで | 確認したページでは記載なし | 確認したページでは記載なし | 記事内の紹介へ |
| エコプロデュース | 見積もり無料 工事費は見積もりで | サイトに記載なし | 数日以内 問い合わせのあと見積書 | 記事内の紹介へ |
| 𠮷野組 | 見積もり無料 工事費は見積もりで | サイトに記載なし | サイトに記載なし | 記事内の紹介へ |
解体の一括見積もり最大6社を比較現地測量のあと見積書
解体無料見積ガイド
| 運営 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区芝浦4丁目12-31 VORT芝浦WaterFront 4階 |
| 業者の条件 | 「解体工事業登録(500万円未満)または建設業許可(500万円以上)を適切に取得し、解体工事施工技士などの有資格者が在籍し、損害賠償責任保険へも加入済みの業者のみをご紹介」 |
| 同時依頼 | 「無料で6社まで比較できます」 |
| 費用 | 「仲介手数料など一切無料」 |
| 保証 | 工事費用・完工あんしん保証(認定業者が倒産や工事放棄で工事を続けられなくなったときに、工事の完了(更地)・業者を替えて増えた工事代金の差額・支払い済みの着手金を保証。工事を始める前の申し込みが条件) |

- 公式は「訪問調査を行い審査した全国トップ1.8%の業者のみです」と書き、許可・登録、有資格者の在籍、損害賠償責任保険の加入を業者の条件として明記しています
- 見積もりは「現地測量後、見積もり結果を最短即日でご提出します。」という案内です。事前相談の審査を待つ2週間程度のあいだに、現地を見た見積書を集めて費用の幅をつかんでおけます
- 向く人:先着15件の枠を意識しながら、交付申請の前に費用の見当をつけておきたい人
- 熊谷市の交付申請に使えるのは、施工する市内事業者が出した見積書だけです。紹介された会社が熊谷市内に本店・営業所等を持たない場合、その見積書は相場を知る材料にとどまります
- 公式は、すべての業者の現地調査に施主が立ち会うことを勧めています。行けないときも、敷地への立ち入りを了承すれば見積もりは取れ、代理人の立ち会いでもよいとしています。ただし、不在では正確な見積もりが出ない場合があるとも書いています
- 完工あんしん保証が使えるのは、契約した認定業者が倒産や工事放棄で工事を続けられなくなった場合に限られます。工事を始める前の申し込みも必要です
解体の一括見積もり個人情報が業者に知られない東証グロース上場の会社が運営
解体の窓口
| 運営 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場・証券コード9238) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都渋谷区恵比寿1-18-14 恵比寿ファーストスクエア9階 |
| 加盟業者数 | 「厳選業者 2,600社のみ」(※2026年9月時点) |
| 見積もりの出方 | 写真と物件情報を送ると、付近の解体業者が金額を出し合うしくみ(公式の言い方は「逆オークション」) |
| 費用 | 「完全無料」「ご成約後の請求も一切ございません」 |

- 建物の種別・建坪・構造を選ぶと、30秒で自動の概算が出ます。公式は「個人情報が業者に知られないので」と書いており、営業の電話を受けずに目安の金額だけ確かめられます
- 公式は保険について「三井住友海上と共同で保険をご用意。最大1億円までを保証」と書き、「※適用には一定の条件があります」と添えています
- 向く人:売るか壊すかを決める前に、熊谷市の実家を壊した場合のおおよその費用だけ知りたい人
- 30秒の金額は自動シミュレーションの概算で、業者が写真と物件情報を見て出す金額とは別物です。熊谷市の交付申請には、施工する市内事業者が出した内訳の分かる見積書の写しが別に必要です
- 保険の対象と条件の中身は、公式のトップページでは確かめられませんでした
- 加盟業者数は、画面の本文で2,600社、ページのタイトルで「1100社以上」、説明文の設定で「1000社以上」と、場所によって表記が違います
続いて、熊谷市に本社を置く解体業者3社です。この3社と当サイトのあいだに紹介料のやりとりはありません。
本社の所在地から見て、3社とも補助金の「市内事業者」の条件に当たります。建設業の許可の業種と有効期間は、国土交通省の検索システムで確かめました(2026年10月6日)。
熊谷市肥塚解体を含む建設業許可空き家対策の解体の相談
株式会社前林商店
| 所在地 | 埼玉県熊谷市肥塚1076番地 |
|---|---|
| 設立 | 1990年(平成2年)9月1日/従業員15名 |
| 許可 | 埼玉県知事許可 第78832号(国土交通省の検索システムで、解体工事業を含む9業種の一般建設業・有効期間は2030年10月20日まで) |
| 料金の目安 | 木造住宅の解体 坪単価30,000円から(自社サイトの表示) |
| 工期の目安 | 「木造住宅の場合、7~10日程度が一般的です。」 |

- 「木造住宅の解体は、弊社が最もご依頼頂くことの多い工事です。」と書き、トップで空き家対策の解体の相談を呼びかけています
- 解体の流れに、工事の前に「建設リサイクル法の事前申請、道路使用許可」などを役所に届け出ること、完了後に滅失登記に必要な取壊証明書の原本を渡すことを書いています。見積もりは「無料見積依頼フォーム」から頼めます
- 向く人:熊谷市の木造の家の解体を、届出から滅失登記に使う書類まで1社に相談したい人
- 確認できた公式ページ(会社概要・サービス一覧・施工費用・解体の流れ)では、損害賠償保険・石綿(アスベスト)の調査・施工事例が見当たりませんでした。載っていないことが対応できないことを意味するわけではないので、見積もりの場で聞いておきます
- 坪単価は「30,000円~」という下限の表示です。付帯工事や家財の処分を含めた金額は、現地を見たうえの見積書で確かめます
熊谷市小八林解体を含む建設業許可遺品整理・残置物回収
株式会社エコプロデュース
| 所在地 | 埼玉県熊谷市小八林1532 |
|---|---|
| 許可 | 埼玉県知事許可 第72362号(国土交通省の検索システムで、解体工事業を含む9業種の一般建設業・有効期間は2029年5月13日まで) |
| 見積もり | 「お問い合わせをいただいた後、数日以内に見積書を提出します。」 |
| 熊谷市内の事例 | 木造平家18坪(工期10日間)、木造2階建て47坪の住居兼店舗(工期14日間)など |

- 施工事例に、熊谷市内の木造の家の解体を工期つきで載せています。18坪の事例は手壊し、47坪の事例は住居兼店舗で、工期は広さだけでは決まらないため、自分の家の日数は現地を見てもらうときに聞きます。事例のページには「お見積りは完全無料です!」とあります
- 事業内容に「■遺品整理」「■不用品・残置物回収」を挙げ、資格に石綿作業主任者・一般建築物石綿調査者を載せています
- 向く人:家具や家電が残ったままの実家について、中の整理と建物の解体をまとめて相談したい人
- 自社サイトからは、設立年・従業員数・料金の目安・損害賠償保険の有無が分かりませんでした。載っていない項目は、問い合わせのときに確かめます
- 自社サイトのコラムでは、熊谷市の補助金の上限額の書き方が記事によって違います。補助金の額と条件は、熊谷市のページで確かめます
熊谷市中奈良解体工事業の許可熊谷市内の家屋の事例
株式会社𠮷野組
| 所在地 | 埼玉県熊谷市中奈良970-5 |
|---|---|
| 設立 | 2017年(平成29年)3月30日/従業員25名(2023年4月現在) |
| 許可 | 埼玉県知事許可 第72400号(国土交通省の検索システムで、とび・土工工事業と解体工事業の一般建設業・有効期間は2029年6月6日まで) |
| 資格者 | 木造建築物解体工事作業指揮者5名・建築物石綿含有建材調査者4名(自社サイトの表記) |

- 解体工事の施工事例に、熊谷市内の家屋の解体が5件載っています。「現地に伺いお見積りいたします」「もちろんお見積り無料!!!!」と書いています
- 施工事例に残置物の撤去があり、業務に不用品の処分・遺品整理も挙げています
- 向く人:熊谷市内で家屋の解体の事例を公開している会社に、家の中の片づけから相談したい人
- 料金の表示「木造解体 2万5千円~」には、何あたり(坪あたりかどうか)の価格かが書かれていません
- 損害賠償保険・工期の目安の記載は、自社サイトでは見当たりませんでした。事例の家が空き家かどうかも書かれていません
このほかの熊谷市内の業者を探すとき|県の名簿で熊谷市は29件
- 登録か許可があるか:県の解体工事業者登録名簿(Excel・2026年8月末時点)で、所在地が熊谷市の業者を数えると29件でした。許可を持つ会社は、国土交通省の検索システムの方で探します
- 市内事業者か:会社概要の本店・営業所の所在地が熊谷市内かを見ます。補助金を使うなら必須です
- 見積書の宛名と内訳:宛名が申請する人の名前か。建物と家財の処分が別の行で、税抜の額が分かるか(補助の対象は消費税を除いた額です)
名簿にない会社でも、土木・建築・解体工事業の建設業許可を持っていれば解体工事を営めます。この記事の3社も、名簿ではなく国土交通省の検索システムで許可を確かめています。
熊谷市で解体業者を選ぶ4つのポイント
熊谷市の補助金は先着順なので、業者選びでつまずくと枠に間に合わないことがあります。
値段より先に、補助金の条件に合う会社かと、書類と届出をどう分担するかを確かめます。
① 市内事業者か
市内本店・営業所等
補助金を使うときの条件
② 許可か登録か
500万円
税込でこれ以上は許可が必要
③ 石綿の事前調査
80㎡以上
結果の報告が必要
④ 見積書の宛名と内訳
申請者
熊谷市の交付申請の条件
① 補助金を使うなら、市内事業者に頼む
熊谷市空き家等除却補助金の交付要綱は、対象の工事を「市内事業者」(市内に本店・営業所等を持つ法人か、市内で事業を営む個人)が施工する工事としています。
熊谷市内に本店・営業所等を持たない会社に頼むと、工事の中身が同じでも補助の対象から外れます。
あわせて、施工する会社が土木工事業・建築工事業・解体工事業のいずれかの建設業許可か、解体工事業の登録を受けていることも条件です。交付申請では、その許可又は登録を受けたことを証する書類の写しを出します。
補助金の額や申請の順番は、熊谷市の空き家の解体補助金の記事で整理しています。
② 許可か登録かで、請け負える工事の大きさが違う
埼玉県は「埼玉県内で解体工事を行うためには埼玉県知事の登録を受ける必要があります。」と案内しています。
登録の業者が請け負えるのは1件500万円未満(消費税を含む)の解体工事で、500万円以上の工事には建設業の許可が必要です。
ただし、建設業の土木工事業・建築工事業・解体工事業のいずれかの許可を受けている会社は、解体工事業の登録が無くても解体工事を営めます(埼玉県の解体工事業登録申請の手引き)。熊谷市の補助金も、許可と登録のどちらでもよい書き方です。この記事の市内3社は、3社とも解体工事業を含む許可を受けています。

③ 石綿(アスベスト)の調査と報告は業者側、報告先は県と労働基準監督署
石綿の事前調査は、家の広さで免除されるものではありません。
埼玉県は「事前調査は、解体・改修工事の元請業者又は自主施工者が行います。」としています。元請業者は施主から直接工事を請け負う会社、自主施工者は業者に頼まず自分で工事をする人のことです。
報告まで必要になるのは床面積の合計が80㎡以上の解体で、報告するのは元請業者です。報告先は、熊谷市の家なら埼玉県の北部環境管理事務所と労働基準監督署の両方で、県の案内では電子システムの「1回の操作で都道府県等と労働基準監督署の両方に報告することができます。」とされています。
施主の側は、家の図面や仕様書(設計図書)が残っていれば業者に渡して、調査に協力します。
見積もりの場で確かめること:実際に調査する人が資格を持っているかと、調査の費用が見積書のどの行に入っているか。熊谷市は「令和5年(2023年)10月からは、建築物の事前調査は、建築物石綿含有建材調査者または日本アスベスト調査診断協会の登録者が行う必要があります。」としています。𠮷野組やエコプロデュースのように石綿の調査の資格者を自社サイトに載せている会社もあれば、外の調査会社に頼む会社もあります。
調査のしくみは解体前のアスベスト調査の記事で扱っています。
④ 見積書は申請者の名前で、内訳を分けてもらう
熊谷市の申請の手引は、交付申請に添える見積書について「宛名が申請者であるもの」としています。完了報告に出す工事請負契約書も、契約者が申請者であるものです。
兄弟の一人が申請するなら、見積書も契約もその人の名前でそろえる必要があります。
交付要綱は、見積書を「補助対象工事に要する費用の積算の根拠及び内訳が明確に記載されているもの」で、市内事業者が出したものに限っています。補助の対象になる費用は消費税を除いた額で、不良住宅等に当たる家では建物の除却の費用だけです(要綱第6条)。
そのため、建物の解体費と家財などの処分の費用は別の行に分け、税抜の額が分かる見積書にしてもらいます。
見積書の比べ方は解体の見積もりを比べる基準の記事で扱っています。
補助金と関係なく、契約の前に決めておきたいこと
- 地中から物が出たとき:古い基礎やがれきが出た場合は、追加の作業に取りかかる前に、作業の中身と追加の金額を知らせてもらい、了承してから進める取り決めにします
- 隣近所:工事前のあいさつ回りを誰がするかと、散水や養生でほこりと音をどこまで抑えるかを決めます
- 損害の補償:隣家の塀や車を傷つけたときに使う損害賠償保険に、会社が入っているかを確かめます
- どこまで壊すか:物置・庭木・浄化槽・ブロック塀まで撤去するか、整地をどこまで仕上げるかを、見積書の行で決めておきます。補助金を使うなら、同じ敷地に建物等が複数あるときは、すべての建物等を除却して更地にする工事が対象です
熊谷市の解体費用の相場|木造は坪5.4万円(民間の参考値)
木造の家を壊す費用の目安として、クラッソーネは熊谷市の木造住宅を坪あたり5.4万円としています。
クラッソーネは、熊谷市が2021年(令和3年)10月25日に、武蔵野銀行とともに空き家の除却を進める連携協定を結んだ会社です。
クラッソーネは掲載している見積金額について「個別に取得した実際の見積書を元に作成しています」と説明しています。民間の参考値で、いつ時点の数字かの記載はありません。
表は横にスクロールできます
| 木造の延べ床面積 | 坪あたり | 例の広さで計算した額 |
|---|---|---|
| 20坪台 | 5.7万円 | 25坪で約143万円 |
| 30坪台 | 5.4万円 | 30坪で約162万円 |
| 40坪台 | 5.2万円 | 40坪で約208万円 |
| 50坪台 | 4.8万円 | 50坪で約240万円 |
表の坪あたりの単価は、クラッソーネの熊谷市の解体業者一覧のページの数字で、ページは「過去クラッソーネで提出された見積書総額の平均相場を基に記載しています。」と説明しています。冒頭の木造5.4万円は同じ会社の解体費用相場のページの数字です。どちらも税込か税抜かは書かれていません。
右の列は、当サイトがその単価に例の坪数を掛けた参考値で、付帯工事や家財の処分が入るかどうかまでは分かりません。前林商店の「30,000円~」のような会社の下限の表示は、見積書の総額から出したこの平均とは意味が違います。
解体費用相場のページには、熊谷市内の見積もりの例が48件載っています。そのうち4例を並べると、広さが近くても総額にかなりの開きがあります。
表は横にスクロールできます
| 建物 | 総額(税抜) | 見積書に入っている主な工事 |
|---|---|---|
| 木造平屋 24.75坪 | 約93万円 | 建設リサイクル法の届出と滅失証明書の発行(2万円)を含む |
| 木造平屋 25.0坪 | 75万円/127.5万円 | 同じ広さで2つの例があり、総額に差がある |
| 木造2階建て 37.0坪 | 147.8万円 | アスベストを含む屋根材の撤去の費用を含む |
平屋25坪の2つの例は、総額が1.7倍違います。公開されている情報だけでは、価格差の理由までは特定できません。比べるときは見積書の項目をそろえてから金額を見ます。
坪単価の決まり方と内訳は、空き家の解体費用の相場の記事で整理しています。
補助金を使うなら|業者選びに関わる3つの条件
熊谷市空き家等除却補助金は、上限30万円で、2026年度(令和8年度)は補助件数15件・交付申請の先着順です。交付申請は2026年(令和8年)11月30日(月曜日)までです。
15件は年度の募集の件数で、今残っている枠の数ではありません。市は「期間内であっても予算に達した場合は受付を終了します。」としているので、受付の状況は安心安全課に確かめます。
業者選びに関わる条件は、次の3つです。
- 施工する会社:市内事業者で、土木・建築・解体工事業のいずれかの建設業許可か、解体工事業の登録を受けていること
- 見積書:交付申請に、施工する予定の市内事業者が出した見積書の写しを添えます。宛名は申請者です
- 契約と工事の時期:工事の請負契約を結ぶ前に交付申請をし、交付決定の通知を受けてから工事を始めます。工事は2027年(令和9年)1月31日までに終えます
市のページは、同じ敷地に建物等が複数ある場合は「すべての建物等を除却し、更地にする工事が対象となります。」としています。見積もりを頼むときに、母屋だけでなく物置や車庫まで入れておきます。
補助金を申請する前に、安心安全課の事前相談(市の職員が家を見て、補助の対象になるかを審査する手続き)で対象の家と認められることが必要です。審査結果の通知まで2週間程度かかります。
対象の家の条件や補助額の計算は、熊谷市の空き家の解体補助金の記事にまとめています。
解体の前後に出す届出と、熊谷市の窓口
届出には、業者が出すものと、施主(発注する人)が出す義務を負うものが混ざっています。
熊谷市は建設リサイクル法(解体で出る木材やコンクリートの分別を定めた法律)の届出を市の建築審査課で受け付けており、窓口は本庁舎ではなく大里庁舎です。
表は横にスクロールできます
| 手続き | 誰が | いつまで | 熊谷市の窓口 |
|---|---|---|---|
| 建設リサイクル法の届出(床面積80㎡以上の解体) | 発注者(施主)または自主施工者 | 工事に着手する日の7日前まで(正副2部・電子申請も可) | 熊谷市 建築審査課(大里庁舎) |
| 石綿の事前調査結果の報告(80㎡以上) | 元請業者 | 調査のあと遅滞なく(大気汚染防止法第18条の15第6項) | 埼玉県 北部環境管理事務所と労働基準監督署(電子システムで両方に報告できる) |
| 吹付け石綿などを除去する作業の届出 | 発注者又は自主施工者 | 作業開始の日の14日前まで | 熊谷市 環境政策課(江南庁舎) |
| 騒音・振動の特定建設作業の届出(法律で決められた作業に当たるとき) | 工事を施工する業者 | 特定建設作業を始める日の7日前まで | 熊谷市 環境政策課 公害対策係(江南庁舎) |
| 道路使用許可(道路で作業するとき) | 業者か施主(見積もりのときに決める。手数料1申請2,500円) | 作業の前 | 熊谷警察署(熊谷市全域) |
| 水道の使用中止 | 水道の使用者 | 止める前に連絡 | 熊谷市 上下水道部 経営課(解体に伴う場合は電話か窓口) |
| 建物滅失登記 | 表題部所有者又は所有権の登記名義人 | 滅失の日から1か月以内(不動産登記法第57条) | さいたま地方法務局 熊谷支局 |
表の建物滅失登記は、取り壊した建物を登記簿から消すための登記です。
騒音・振動の届出は、使う機械や作業の場所によって必要かどうかが決まります。当たるかどうかと、誰が出すかを見積もりのときに業者に確かめます。
石綿の報告先と除去の届出先は分かれています。埼玉県の窓口一覧では、北部環境管理事務所の受け持ちに「熊谷市(石綿事前調査結果のみ)」と書かれ、除去の届出は熊谷市の環境政策課が受け付けます。事前調査結果の報告は、労働基準監督署にも出します。
熊谷市の水道の電子申請のページは「家屋の解体やメーター撤去に伴う場合は電子申請での受付ができません。」としています。経営課に電話か窓口で連絡します。
下水道は、解体中の散水と合わせて業者と決める
熊谷市の「公共下水道使用開始等届」の記入例には、解体の散水のために水道を使い、下水道は使わない場合の書き方が載っています。
水道と下水道をいつ止めるか、どちらが届けを出すかは、見積もりの段階で業者と決めておきます。井戸水を使っている家は、下水道課に確かめておきます。
滅失登記の手順と、業者から受け取る証明書は建物滅失登記の記事で扱っています。
家財の片づけ|熊谷市の粗大ごみと持ち込みの決まり
家具や布団が残ったままの家は、壊す前に中を片づけます。
熊谷市の粗大ごみは、基本が予約制の戸別収集ではなく、地区ごとに決まった曜日に集積所へ出すしくみです。
表は横にスクロールできます
| 出し方 | 熊谷市の決まり |
|---|---|
| 集積所に出す | 粗大ごみは週1回・朝8時30分まで。家電4品目は収集しない |
| 有料リクエスト収集 | 玄関の外まで取りに来てもらう。1点1立方メートルにつき520円・1回の予約で5点まで |
| 自分で持ち込む | 燃えるごみは大里広域熊谷衛生センターか江南清掃センター、燃えないもの・粗大ごみは一般廃棄物最終処分場(拾六間・家庭ごみは10キログラムにつき10円・受付は9時〜12時と13時〜16時)。月曜〜金曜は祝日も持ち込め、土曜・日曜・年末年始は持ち込めない |

熊谷市は「ごみの搬入は、ごみを排出する本人または同居の家族に限ります。」としています。離れて住む子が親の家を片づけるときは、代理搬入申立書を出して、やむを得ないと認められた場合に親族だけが持ち込めます。持ち込む前に市に確かめておきます。
- 建築廃材は市で処理できません:市は建築廃材(流し台・洗面台・浴槽・ふすま・便器・門扉・かわら・材木など)を「市で処理できないもの」としています
- 家電4品目は市で扱いません:エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は、買った店や指定引取場所などに出します
- 一度にたくさん出るときは許可業者へ:「一度に多量のごみ」「引越しごみ等」は、市の一般廃棄物収集運搬の許可業者に頼むか、分別して自分で持ち込みます。許可業者の一覧(65業者)は市のページにあります
家財の処分も解体業者に任せるなら、見積書でその分を別の行にしてもらいます。家庭ごみの運搬を業者に頼む場合は、市の一般廃棄物収集運搬の許可を持つ業者かを確かめ、実際に運ぶ会社がどこかも聞いておきます。
事前相談から滅失登記までの流れ
補助金を使うときに特に気をつけたいのは、請負契約を交付申請より先に結ばないことです。交付要綱(第8条)は契約の前に申請するよう定めており、着工は交付決定通知のあと、工事は2027年1月31日までに終える必要があります。
補助金を使わないときも、床面積80㎡以上の解体なら建設リサイクル法の届出(着手の7日前まで)から逆算して日程を決めます。
- (補助金を使うなら)事前相談を頼む:安心安全課へ。審査の結果が届くまで2週間程度かかるので、そのあいだに次の見積もりを集めておけます。交付申請に進めるのは、対象の家と認められてからです
- 見積もりを取る:一括見積もりか、市内の会社に直接頼む。建物と、庭石・家財などの撤去を分けてもらい、石綿の事前調査の費用も入れてもらう
- (補助金を使うなら)交付申請:施工する市内事業者の見積書の写し(宛名は申請者)と許可又は登録の写しを添え、11月30日までに出す。先着15件
- 契約・届出:交付決定通知のあとに着工。建設リサイクル法の届出(80㎡以上)は着手の7日前まで。石綿の事前調査の結果は元請業者が県と労働基準監督署に報告する
- 片づけ・ライフラインの停止:家財を出し、電気・ガスを止める。水道と下水道を止める時期は業者と決める
- 解体・整地:近所へのあいさつ、工事、更地にして引き渡し。補助金を使うなら2027年1月31日までに終える
- 滅失登記・補助金の完了報告:滅失の日から1か月以内に滅失登記。補助金は完了から1か月以内に報告し、額の確定のあと交付請求

工事の段取りのくわしい流れは、解体工事の流れの記事で扱っています。
熊谷市の解体業者選びでよくある質問
一括見積もりで見つけた会社に頼んでも、熊谷市の補助金は出ますか?
出る場合と出ない場合があります。手続きの面では、事前相談で対象と認められ、請負契約の前に交付申請をすることが必要です。業者の面では、工事をする会社が熊谷市の市内事業者で、土木・建築・解体工事業の建設業許可か解体工事業の登録を受けていることが条件です。紹介された会社が熊谷市内に本店・営業所等を持たなければ、補助の対象になりません。
熊谷市で家を壊すとき、建設リサイクル法の届出は県と市のどちらですか?
市です。熊谷市は特定行政庁のため、同じ市内にある県の熊谷建築安全センターではなく、大里庁舎の建築審査課が受け付けます。床面積の合計が80㎡以上なら、工事に着手する日の7日前までに発注者又は自主施工者が届け出ます。熊谷市電子申請・届出サービスからも出せます。
親の家の片づけごみを、子どもが処分場に持ち込めますか?
熊谷市の一般廃棄物最終処分場(拾六間)に持ち込めるのは、ごみを出す本人か同居の家族です。離れて住む子の場合は、代理搬入申立書を出して、やむを得ないと認められれば親族に限り持ち込めます。家の解体で出る建築廃材は市では処理できないため、解体工事の中で業者に処分してもらいます。
見積書は誰の名前で取ればいいですか?
補助金を使うなら、申請する人の名前です。熊谷市の申請の手引は、交付申請に添える見積書を「宛名が申請者であるもの」とし、完了報告の工事請負契約書も契約者が申請者であるものとしています。相続人の一人が申請するなら、見積書と契約もその人の名前でそろえます。
県の名簿に載っていない会社に頼むと、熊谷市の補助金は使えませんか?
名簿に載っていなくても使える場合があります。県の名簿は解体工事業の登録の名簿で、土木・建築・解体工事業の建設業許可を持つ会社は登録が無くても解体工事を営めます。熊谷市の補助金は、許可か登録のどちらかを条件にしています。許可は国土交通省の検索システムで確かめられます。登録だけの会社が請け負えるのは1件500万円未満(消費税を含む)の工事です。
石綿(アスベスト)の手続きは、熊谷市ではどこが窓口ですか?
手続きによって窓口が違います。80㎡以上の解体で元請業者が出す事前調査結果の報告は、埼玉県の北部環境管理事務所と労働基準監督署の両方に出し、電子システムなら1回の操作で両方に報告できます。吹付け石綿などを除去する作業の届出は、熊谷市の環境政策課(江南庁舎)です。建築物の調査は資格を持つ人が行う必要があり、施主は図面などを渡して協力します。
まとめ|費用の幅は一括見積もりで、補助金を使うなら施工は市内事業者に
まず費用の幅を知るなら一括見積もり、熊谷市の補助金を使うなら施工は許可か登録を受けた市内事業者です。市内の3社は、書類まで相談するなら前林商店、工期つきの事例で比べるならエコプロデュース、市内の家屋の事例を見て相談するなら𠮷野組が候補です。
補助金(上限30万円・年度15件の先着順)を使うときは、交付申請に出す見積書を市内事業者から申請者の名前で受け取ります。建設リサイクル法の届出は大里庁舎、騒音・振動の届出は江南庁舎、石綿の報告は北部環境管理事務所と労働基準監督署、滅失登記は熊谷支局と、窓口が分かれていることも先に押さえておきます。
補助金を使う場合の順番
※補助金の受付状況やごみの出し方は年度で変わることがあります。補助金は熊谷市の安心安全課、粗大ごみは環境美化センターに確かめられます。
この記事で参考にした資料 (2026年10月6日確認・タップで開く)
- 熊谷市熊谷市空き家等除却補助金(市内に事業所を有する事業者・許可又は登録・交付決定のあとに着手・申請年度の1月末までに完了)・交付要綱(PDF)(第5条=市内事業者と許可又は登録/第6条=消費税を除く/第8条=請負契約を締結する前に申請・見積書は積算の根拠と内訳が明確なもの)・申請の手引(令和8年度・PDF)(補助件数15件・先着順・見積書の宛名は申請者・工事完了期限 令和9年1月31日)
- 熊谷市建設リサイクル法の届出(2024年11月27日更新。80平方メートル以上・工事に着手する日の7日前まで・正副2部・電子申請)
- 埼玉県建築行政の窓口(熊谷市=特定行政庁)
- 埼玉県石綿の事前調査結果の報告(2026年8月27日掲載)・発注者の皆様へ・石綿の相談窓口(北部環境管理事務所=熊谷市(石綿事前調査結果のみ)・熊谷市環境政策課)・石綿事前調査結果報告システム(1回の操作で都道府県等と労働基準監督署の両方に報告)
- 熊谷市石綿の事前調査(2025年8月21日更新)・特定粉じん排出等作業の届出(作業開始の日の14日前まで・環境政策課)・騒音関係の届出様式・振動関係の届出様式(特定建設作業実施届=特定建設作業開始の7日前まで・環境政策課 江南庁舎・2025年10月16日更新)
- e-Gov法令検索大気汚染防止法(第18条の15第6項=事前調査の結果は元請業者が遅滞なく報告)・不動産登記法(第57条=建物の滅失の登記の申請・1か月以内)
- 埼玉県解体工事業者の登録(2026年9月3日掲載。登録業者名簿 8月末時点)・登録・許可の件数・解体工事業登録申請の手引き(PDF)(登録で請け負えるのは1件500万円未満(消費税を含む)・土木工事業/建築工事業/解体工事業の許可があれば登録なしで営める)
- 国土交通省建設業者・宅建業者等企業情報検索システム(前林商店・エコプロデュース・𠮷野組の許可の業種と有効期間を2026年10月6日に確認)
- 埼玉県警察道路使用許可(審査手数料1申請2,500円)・市町村別の管轄警察署(熊谷市=熊谷警察署)
- 熊谷市水道の電子申請(2026年9月24日更新。家屋の解体に伴う場合は電子申請不可)・水道の開始・中止・公共下水道使用開始等届(記入例=解体の散水)
- 法務局さいたま地方法務局 熊谷支局(不動産登記の管轄=熊谷市・行田市・深谷市・寄居町)
- 熊谷市粗大ごみ(集積所収集・週1回)・有料リクエスト収集(1点1立方メートルにつき520円・5点まで)・ごみの持ち込み・一般廃棄物最終処分場への搬入(本人または同居の家族・代理搬入申立書)・集積所に出せないごみ(建築廃材・一度に多量のごみ・引越しごみ)・家電4品目・一般廃棄物処理業許可業者一覧(収集・運搬業65業者・令和8年7月7日)
- 熊谷市空き家除却促進に係る連携協定(クラッソーネ・武蔵野銀行 令和3年10月25日)・クラッソーネ熊谷市の解体費用相場(木造5.4万円/坪・見積もり例48件)・熊谷市の解体業者一覧(延床面積ごとの坪単価)
- 業者の公式サイト=株式会社前林商店(会社概要)・サービス一覧(木造住宅の解体)・施工費用(坪単価)・解体の流れ(届出・取壊証明書・工期)・株式会社エコプロデュース(会社案内)・トップ(数日以内に見積書)・施工事例(木造平家18坪)・施工事例(木造2階建て47坪)・コラム(限度額30万円)・コラム(最大50万円)・株式会社𠮷野組(会社案内)・解体工事(料金表示・見積もり)・施工事例(熊谷市内の家屋)(いずれも2026年10月6日確認)/解体無料見積ガイド(トップ)・遠方の建物でお困りの方へ(立ち会いを勧める)・よくある質問(立ち会わなくても見積りの取得は可能)・よくある質問(立ち会いは代理人でも可)・工事費用・完工あんしん保証(保証の対象と条件)・解体の窓口(トップ)・運営会社の会社概要(いずれも2026年10月5日確認)
